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麻疹(はしか)が流行っています

2018.5.4 気になる感染症

今回は予定を変更して麻疹(はしか)を取り上げます。沖縄で発生した麻疹が全国的に流行の兆しをみせています。

昔は水痘(みずぼうそう)、風疹(三日ばしか)、ムンプス(おたふくかぜ)などとともに子供が切り抜けなければならない病気の一つでした。時に重症化する事がありワクチンが開発され、現在40代半ば以下の人はいわゆる「ワクチン世代」です。しかしワクチンの1回接種では予防には不完全であることがわかっています。修飾麻疹といって症状などが非典型的(潜伏期延長、前駆症状軽度、粘膜疹なし、皮疹軽度ほか)で診断が遅れることがあります。

麻疹の感染力はきわめて強力でインフルエンザでは一人が23人に感染する程度ですが麻疹では1218人に感染する恐れがあり、同じ部屋にいるだけでも感染します(空気感染)。

予防にはワクチンしかありませんので1回のみの方、接種の記憶があいまいの方はワクチン接種をすすめます。