最近、複数の製薬会社から抗生物質に関して使用上の注意改訂のお知らせが届きました。内容は『咽頭・喉頭炎などへの使用にあたっては、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、適切と判断される場合に投与すること』というものでした。

これまで、抗生物質の使用についてここまで踏み込んだ指導はありませんでした。それだけ抗生物質（抗微生物薬）耐性が深刻な問題であるということです。

いままでカゼ（咽頭・喉頭炎）に対して医師は容易に抗生物質を処方し一部患者さんにも抗生物質を使用すると早く治ると思われている傾向がありました。しかし、カゼは本来ウイルス感染が大部分で抗生物質は不要です。

ところで抗生物質はヒト以外に使用される場合がはるかに多いことをご存じですか？

成長促進剤などの目的で家畜や養殖の魚などにたくさん使われています。

動物が起源でヒトに深刻な問題をもたらした耐性菌が実際に発生しており世界全体で取り組む必要があります。one　healthの考えで。