麻疹の感染力は強大
2019.2.19 気になる感染症
病原微生物、感染症は感染経路別に主に飛沫感染、接触感染、空気感染に分類されます。
飛沫感染は咳やくしゃみなどにより比較的短距離において感染します。
接触感染は主に手指に付着した病原微生物が直接的あるいは器具などを介して間接的に感染するものです。
空気感染は水分を失った小粒子(飛沫核)が空気中にただよい、それを吸い込んで感染します。
インフルエンザは飛沫感染と接触感染であるためマスクや衛生的手洗いにより感染の拡大を防止することが可能ですが、空気感染では対策が困難です。
感染が拡大しつつある麻疹(はしか)は飛沫感染、接触感染、空気感染のいずれもあり感染力が非常に強力です。麻疹に免疫がない集団に一人の発症者がいると12~14人が感染するといわれ、インフルエンザでは1~2人ですので比較にならないほどです。
国は対象者に公費で麻疹抗体価の測定とワクチン接種を行うようですが、ワクチンにより免疫を持つ人をできるだけ多くする事が流行を抑える一番の方法のようです。