アメリカではしかが大流行
2019.4.14 気になる感染症
最近の新聞に「はしかがアメリカで大流行」といった見出しの記事が掲載されました(2019年4月11日朝日新聞朝刊)。
アメリカでは2000年に麻疹(はしか)は撲滅したとされていましたが、ニューヨーク市は公衆衛生上の非常事態を宣言しました。居住者や通勤・通学者に予防接種を義務づけ、ワクチンの未接種者には1000ドルの罰金を科す方針とのことです。
麻疹流行地域からの旅行者などがウイルスを持ち込みワクチン未接種の人に感染が広まったものとされています。
アメリカでは宗教的理由など様々な事から幼児の麻疹ワクチン接種率が低下しているようです。世界保健機関(WHO)は今年の公衆衛生上の10の脅威の一つに「ワクチンを避ける態度」を挙げているとの記事もありました。
ワクチンは個人を感染から予防するものですが、社会全体の免疫レベルを上げることによって感染そのものの発生を防ぐことができるのです。