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帯状疱疹ワクチン

2019.10.7 気になる感染症

先日、私も帯状疱疹ワクチンを接種しました。特に副反応は無く接種の痛みはありませんでした。

帯状疱疹は50歳を境に発症率が急激に上昇し、70歳以上では1,000人当たり10人以上となっています(IASR Vol.39141-14220188月号)。高齢化により今後ますます増加が予想されています。

帯状疱疹に対しては抗ウイルス薬があり治療成績は飛躍的に向上していますが、合併症に苦しむ患者さんも少なくありません。

最も注意すべきは帯状疱疹後神経痛で50歳以上では21.1%に起きると報告されています(Kawai Ket alInt J Infect Dis.201534126-31)。耐えがたい疼痛が数ヶ月に及ぶ事も珍しくありません。

日本では20163月より「50歳以上の者に対する帯状疱疹の予防」としてワクチン接種が認められるようになりました。海外のデータですが、帯状疱疹ワクチンの予防効果は帯状疱疹の発生率が51.3%減少、帯状疱疹後神経痛は66.5%減少しています(IASR Vol.39141-14220188月号)。現在使用できる帯状疱疹ワクチンは生ワクチンのため免疫不全の方への接種はできません。しかし、このような患者さんにも接種できるサブユニットワクチンが既に承認されており近い将来接種できるようになります。