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油断ならない感染症-結核

2018.10.26 気になる感染症

 

20181025日の朝刊に次のような記事が載っていました。

「東京都は24日、大田区内の総合病院で、昨年から今年にかけて患者と職員の計24人が結核に感染し、このうち10人が発病し、60代の患者2人が結核で死亡した。」

結核は過去の病気と考えがちですが、集団発生は今でも時々起こっています。

平成28年の結核登録者情報調査年報によりますと日本の現状は以下のようになっています。

  結核罹患率(人口10万対)は13.9であり前年から0.5ポイント減少。米国は2.8、オランダは5.0です。

  結核による死亡数は1889人で死亡原因の28位。昭和25年には121,769人で死亡原因の1位でした。

  新登録結核患者数は17,625人で年々減少。60歳以上が71.6%をしめます。

気になることは受診の遅れです。およそ20から30%の人が2ヵ月以上経ってから受診しています。

長引く咳や発熱は気をつけましょう。